- 教員の転職理由が思いつかない
- 転職理由の考え方が知りたい
教員の転職活動でお悩みの、上記のような方に解決策をお伝えします!
記事を読んで分かること
- 教員よくある退職理由
- 転職理由の考え方
- 面接、履歴書で使える例文
わたし自身、教員からエンジニアに転職しました。
実際に使用した例文もご紹介します。
1次面接通過率3/3、面接突破率は2/3だったので、ある程度参考になるかと思います。
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教員転職を考え始めた時から、内定後までにやるべきことを全てまとめました。全体像をつかみたい方におすすめです。
【教師を辞めたい】教員の転職完全ガイド
教員が転職を考える一般的な理由
教員の方が転職を考える理由は様々だと思いますが、大きく以下のようなものに分けられると思います。
- 長時間労働・残業代などの給与待遇への不満
- 人間関係の問題
- 評価制度がないに等しい
- 将来性やスキルの不安
あなたの理由も、どれかに当てはまるのではないでしょうか?
それぞれ少し詳しく見ていきましょう。
長時間労働・残業代などの給与待遇への不満
教員の方々は毎日朝早くから夜遅くまで働いています。
土日には部活動の指導や教材研究などの授業準備に追われ、プライベートの時間を確保するのが難しいです。
また、教員の給料は残業代や早朝手当などがあらかじめ見込みとして給料に上乗せされています。(給特法)
そのため、どれだけ長く働いたとしても残業代などが一切支払われません。
教員の平均年収は一般的なサラリーマンと比べれば比較的高いほうですが、上記のような待遇に不満を持ち転職を考えるケースが多いです。
人間関係の問題
教員の人間関係はかなり大変です。
- 生徒関係
- 保護者対応(モンペ)
- 教職員との関係(いじめ)
上記のように、教員は様々な人と接する機会が多いです。
生徒との信頼関係がうまく築けず病んでしまう。
モンスターペアレントと呼ばれる保護者のクレーム対応で夜遅くまで勤務。
教師間でのトラブルなど人間関係に関する不満をもち、転職を考えるケースもよく耳にします。
評価制度がないに等しい
学校現場には、評価制度はないといっても過言ではありません。
どれだけ子どものために尽くしたとしても報酬として表れることはないです。(公務員なので、当たり前と言えば当たり前ですが...)
もちろん報酬がすべてではないですが、目に見える評価が欲しい方にとっては不満要素の一つです。
公立校の教員であれば年功序列であり、勤務年数が長くなるほど年収が上がっていきます。
自分の方が数倍、年配の方より成果を出しているにも関わらず、給与が上がらないという不満も転職理由の一つです。
将来性やスキル
「教員からの転職は難しい」と言われる理由としてよくビジネススキルの欠如が挙げられます。
先ほど述べたように、目に見える評価がない=持っているスキルがわかりにくいというデメリットがあります。
そのため、今後のキャリアを考えた際に「教員としてこのまま働いていていいのだろうか?」という疑問が湧き、転職を考えるケースもあります。
特に若者に多いです。
実際、私はこの理由で転職を決意しました。
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退職理由と転職理由の違い
あなたは、「退職理由」と「転職理由」を意識していますか?
先ほど紹介したものは「退職理由」にあたります。
この2つ似ているようで少し異なります。
退職理由 | なぜその会社を辞めたいのか |
転職理由 | なぜ転職をする必要があるのか |
退職理由は「残業時間が長くてしんどい」など、ネガティブで構いません。
しかし、転職理由はポジティブ寄り。
「自分のありたい姿と現在姿のギャップを埋める」ということを意識する必要があるのです。
○○をしたいが、現在の△△という状況では達成できない。だから○○をするために転職を決意しました。
と言った感じです。
転職理由の伝え方と考え方
退職理由をそのまま面接で転職理由として言ってしまうと印象はよくありません。
転職理由を聞かれた際に、現職の不満を言ってしまうと「この会社に来てもすぐに辞めちゃいそうだな」と思われてしまうからです。
たとえ、転職の理由が「残業が長い」「学校の勤務体系」等への不満だったとしても、それらを使わないようにうまく伝える必要があります。
そのためのポイントをここからはお伝えします。
転職理由を考える際のポイント
転職理由を考える際のポイントは、
不満をポジティブに変えること
です。
「何を当たり前のことを」と思うかもしれませんが、これでいいんです。
もう一度退職理由を整理してみましょう。
- 長時間労働・残業代への不満
- 人間関係への不満
- 評価制度への不満
- 将来性やスキルへの不満
考える際のステップとしては、大きく3つ。
- これらの不満が解消されたらどうなるのか
- どんな風に仕事をしていきたいか
- 自分の将来像は何か?
このように、徐々にステップを踏んで考えていきます。
面接の際は、以下のような流れで説明できると印象が良くなること間違いなしです。
+:前職で楽しかったこと、やりがいに感じていたこと
-:前職でできないこと、前職ではどうしても改善しきれなかった部分
+:志望する会社では、先述のマイナス部分を解消できる。(「こういうことがしたい!」「もっと~~したい!」)
出典:あにえの転職活動日記
今すぐ使える例文集
0から考えるのは得意じゃないから例文も教えてほしいです。
そんな人のために、実際に使える例文をいくつかご紹介します。
著者が使用した転職理由
私自身の転職理由は「将来性やスキルへの不満」でした。
以下、実際の面接の際に使用した文章です。
将来性やスキルへの不満
「教師という職にとても魅力とやりがいを感じてはいるのですが、学校教育というとどうしても広く教えることがメインになってしまいます。そのため、専門性やキャリアの広げ方が狭くなってしまうと考えました。自身の手に職をつけ、ITに強い人材になりたいと思ったため、転職を決意しました。」
※追記 2021年2月
将来性やスキルへの不満に関する例文を追加しました。
少し長いですが「強い意志をもって転職を考えている」ことが伝わりやすいかと思います。
将来性やスキルへの不満
教員になって改めて感じたのは、自身のスキルUPにさける時間がなかったということです。
どう教えたら理解できるか、どんな授業なら楽しんで学んでもらえるかなど子どもたちのために考えて動いてたのですが、実はそこに時間を割いている教員の方はほとんどいないっていう現状がありまして....
実際、課外授業だとか行事ごとに時間を割かれてしまい惰性でやってる人が非常に多かったです。そんな中で、自分が今後どう成長していくのかを考えた際に、教育という道ではなく、学んできた数学など理系の知識を活かして何かできることがないかというところで転職の意思を固めていきました。
長時間労働に関しては、以下のように、最後に付け加える程度がおすすめです。
長時間労働への不満
専門性以外に関する仕事が多く、自身のスキルアップにさける時間が限られていたということも理由の一つです。
不満からのポジティブ変換ではないですが、元から好きだったもの(ものづくりや人に何かを紹介するなど)があれば、以下のような理由を考えることもできます。
好奇心を活用した例文
「小学校の頃から、○○(志望する仕事と関連する好きだったこと)をするのがとても好きでした。教員になるという夢を叶えましたが、月100時間を超える時間外労働、土日の行事や部活動で、本来の自分のやりたいことである○○ということができなくなってしまったことに気づきました。そこで、改めて○○をして顧客のために仕事をしたいと考え、転職を決めました。」
1人で思いつかなければエージェントに相談しよう
「1人だと思いつかない...」という方は、ぜひ転職エージェントを活用してください。
転職エージェントの方は、プロのアドバイザーさんです。
面接官に響く転職理由のストックもいくつか持っているはずです。
「転職理由がまとまらないのですが...」と相談すれば、アドバイスを頂けるかと思います。
おすすめの転職エージェント3選
- リクルートエージェント(求人数No.1)
- doda(エージェントと転職サイトがそろっている)
- マイナビエージェント(第二新卒に強い)
以下の記事でおすすめの転職エージェントとその理由を解説しています。参考にしてみてください。
参考:教員におすすめの転職エージェント3選│登録はこれだけでOK
【まとめ】転職理由を考えるためのポイント
転職理由を考える際のポイントは
不満をポジティブな内容に変えること
です。
嘘をつけとは言いませんが多少誇張して言うぐらいなら問題ありません。
本記事で紹介した例文を活用して、「ポジティブな理由で転職を考えているんだ」ということを伝えてください。