転職を考える教員1年目の方へ│辞めるのは○○を考えてから

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教員になってまだ1年目だけど、仕事が辛い。1年目で転職をしても問題ない?1年目で転職って早すぎる?

こんな悩みを抱えながらも、日々頑張っている新任の方に向けてこの記事を書きました。

本記事では、以下のことをお伝えします。

  • 1年目での転職はアリかナシか
  • 転職を考える理由
  • 辞めたい理由を整理する方法

「早くして転職を 考えているのは、あなただけではない」ということが分かっていただけるかと思います。

1年目で転職をしてもいい?

結論、全く問題ありません。

1年目で転職をすることに関しては、何の問題もありません。

  • 1年目は耐える年
  • 最低3年は続けろ

悪しき風習です。

3年続けたら教員としての洗脳完了

ある程度慣れてきて「転職」という重い腰を上げる気をなくしてしまうのがオチです。

もちろん、続ける大切さを否定する気は全くありません。

しかし、1年、3年続けて必ず解消される保証はあるのでしょうか?気づいて3年経っているよりも、色々行動した末、3年が経過する方がよっぽどいいです。

「もったいない」「転職は難しい」「すぐ転職すると根性ないと思われるよ」など、周りからいろいろ言われるかもしれません。

ですが、後で述べる理由に当てはまっているのなら、迷わず転職を考えてください。

実際に私も1年目で転職しました。

1年で転職を考えている人は意外に多いのです。

1年目で転職を考える理由

よくある転職の理由としては以下のようなことが考えられます。

  • 初任からクラス担任・研修がない
  • 理想と現実のギャップ
  • 仕事量の多さ
  • 将来の見えなさ

詳しく見てみましょう。

初任からクラス担任・研修がない

初出勤の4月1日、何も知らない状態からクラス担任を任されることが今や当たり前ですよね。

1週間もしないうちに授業が始まり、2週間もすれば保護者会なども行われます。

民間企業では

研修→OJT→独り立ち

という流れが一般的ですが、教員はいきなり独り立ちですからね。

初任者研修もありますが、「ためになった」と聞いたことがありません。

理想と現実のギャップ

教員になるまでは、「教員は子どもの成長に携われる夢のある仕事」と、期待と希望に満ち溢れていたと思います。

いざふたを開けてみるとギャップがすさまじい。

勤務時間の長さ、保護者対応の大変さ、様々な子どもの教育、その他行事等。

教員は理想と現実のギャップの大きな仕事の一つだと言えます。

仕事量の多さ

この理由の人が多いかもしれません。

教員の仕事は多岐にわたります。

  • 担任
  • 校務分掌
  • 初任研
  • 研究授業
  • 部活動指導
  • etc

仕事が多くて毎日帰るのは夜の8時…、業務内容を挙げたらきりがありません。

小学校で勤務していれば、給食も見ていないといけません。

一日で休憩をとる時間なんてほとんどないですよね。

更に残業代もでない…

不満が募るのも仕方ありません。

将来の見えなさ

トヨタ自動車の豊田章男社長は、「雇用をずっと続けている企業へのインセンティブがあまりない」と言っていました。(日経新聞)

終身雇用の時代が終わっていくことは、間違いないでしょう。

そんな中、教員の世界は終身雇用・年功序列が根強く残ります。

給与は安定していますが、このまま教員として働いていて本当にいいのだろうかという先の見えない教員という仕事に対する不安を抱えている1年目の方も多いのです。

改めて辞めたい理由を考えてみる

「自分にも当てはまる!」といった理由はありましたか?

人それぞれ、辞めたいと思う理由は様々だと思います。

ここまで、「1年目で辞めても問題ない」、「3年続ける必要もない」と言ってきましたが、安易に「転職をしよう!」と言いたいわけではありません。

転職活動を始める前に、一つだけ、やってほしいことがあります。

「辞めたい理由」を整理する

早速、紙とペンを用意して「これが辞めたい理由だな」というものを紙に書いてみましょう。

 

書けましたか?

大きく2つの内容に分類できると思います。

  • 慣れで解決できること
  • 慣れで解決できないこと(根本的理由)

慣れで解決できること

例えば以下のような理由です。

  • 授業がうまくできない
    →数年もしたら慣れる
  • 生徒指導がうまくできない
    →経験で解決
  • 保護者との距離感
    →担任が変われば保護者も変わる
  • 嫌いな同僚がいる
    →異動したら解決

これらの理由は3年ほど続けたら慣れが解決してくれる可能性が高いです。授業などの技術的な問題は一生向き合っていかなきゃいけないものですしね。
     

このような理由での転職は、ほかの仕事に移っても同じような理由で辞めたいと考える可能性が高いのです。

例えば、営業に転職して「売り上げがうまく伸ばせない→営業の才能がないので転職する」のような感じです。

こういう場合は「3年耐えろ」が当てはまるケースです。

慣れで解決できないこと(根本的理由)

  • そもそも子どもが好きではなかった
  • やりがいを感じられない
  • 病んでしまいそう
  • 学校の制度自体が気に入らない
  • 教師以外の他のことがしたい
  • 将来性を見いだせない

上記のような理由・違和感を抱えながら仕事をしている人は、今後10年、20年働いたとしても改善されることはないでしょう。

人生に我慢は絶対必要です。でもそれは今後に活かせなければ意味がありません。

耐えることで明るい未来がイメージできるなら耐えるべきです。

ですが、このまま我慢を続けてても何も変わらないと思うなら、辞めるという選択をしても後悔は絶対にしないです。

解決策は環境を変えること

大きく環境を変えるために、出来ることは2つです。

  • 勤務校種を変える
  • 転職をする

勤務校種を変える

複数の免許を持っているのならば、

  • 小学校→中学校
  • 中学校→小学校 
  • 中学校→高校

というように、校種を変更するのも一つの方法です。

公務員ではないですが、私立高校の教員として働くという選択肢もあります。

転職をする

環境を変えると言ったら、「転職」を思い浮かべる人が多いでしょう。根本的な解決になる手段ですね。

1年目での転職は、「第2新卒」というカードを使えるため、どんな仕事にだって挑戦できます!

  • 難しそうだからと諦め、不満を持つ仕事を続けるか
  • とにかくまず行動してみようと環境を変えようとするか

どちらを選ぶかはあなた次第です。

転職について、具体的な流れややるべきことを以下の記事にまとめています。

参考:【教師を辞めたい】教員の転職完全ガイド

【20代向け】教員の転職完全ガイド│失敗しない転職をしよう!

続きを見る

少しでも「転職をしようかな」と思ったら、読んで損はありません。

辞めるのを伝えるタイミング

もし本当に転職を考えるなら、先の見通しが立っておいた方が良いと思いますので、校長に伝えるタイミングもお伝えしておきます。

退職を伝えるタイミングは10月、11月ごろを目安にするとよいと思います

新採も10月1日付けで合格通知をもらうケースが多いので、補欠の方々のためにも早めに伝えておくと良いでしょう。 遅くても年内には伝えましょう。

講師の方の場合は、1月とかでも問題はないかなと思います。

他への影響も考慮しながら伝えるタイミングを決めましょう。

周りの先生に伝える必要はなく、バッシングを恐れる必要もありません。校長に伝えたとして広まるわけではないです。

また、転職活動ができるのは11月末ごろからになるということも頭に入れておきましょう。

【まとめ】教員1年目でも転職は全く問題ない

教員1年目での転職は、全く問題ありません。

転職活動をする前に辞めたい理由の洗い出し、分類を行ってください。

  • 慣れで解決できる
  • 慣れで解決できない根本的な問題

そのうえで、転職という決断をしたなら、迷わず転職活動を始めましょう。

 

教員という仕事は本当にすごい仕事だと思っています。

私は先生方を尊敬していますが、向き不向きも当然あります。

小さいころからの夢だったとしても、無理して続けていくことはありません。

周りからいろいろ言われるかもしれませんが、自分の人生なので自分で決めてほしい。

あなたの人生を決めるのはあなたです!

転職活動をする上で悩み事や相談などあれば、いつでもご連絡ください。

ご相談はこちらから

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-教員からの転職