
TOEICと英検って、どっちを受けたらいいの?
こんな悩みにお答えします。
結論から言うと、TOEICも英検も両方受けた方が良いです。
詳しい理由については後程お伝えします。
本記事を読んで分かること
- TOEICと英検、徹底比較
- TOEICと英検の両受験をおすすめする理由
- どうしても片方に絞りたい方は○○を受けよう!
- 本記事の信頼性
- TOEIC935点保持
- 英検準1級合格
- 転職実績あり(資格が役に立ちました)

この記事を書いている私は、英検・TOEICを何度も受験しています。また、約3年間英語を学習しているので信頼性は担保できると思います。
まずは、TOEICと英検を徹底的に比較していきます。
「理由だけしりたい!」って方は目次を活用して、適宜飛ばしてください。
TOEICと英検、徹底比較

受験費用
TOEIC | 英検 |
6490円 | 10300円(1級) |
8400円(準1級) | |
7400円(2級) |
※全て税込です
両者ともに、最近受験料が値上がりしました。
1級1万円は高く感じてしまいますね…
合否の結果
合否の結果は以下の通りです。
- 英検:合格・不合格
- TOEIC:10~990点までのスコア
TOEICはスコアですが、英検ははっきりと合格・不合格を伝えてくるので、少しメンタルにきます笑
試験回数
TOEIC | 英検 |
年10回程度 | 年3回 |
2019年、英検はCBT方式(PCで判定)を導入しました。
準1級~3級まではこの形式で受けることができ、毎月実施されています。
実質、英検は年12回受験できると言ってもよさそうです。
問題数
TOEIC | 英検 |
200問 | 69問(1級) |
71問(準1級) | |
69問(2級) |
問題数は圧倒的に違いますね。
TOEICはスピードが命です。
逆に英検は、難しい英文をしっかり理解できるかが問われているので時間に余裕があります。
各級・スコアの対応
TOEIC | 英検 |
945以上 | 英検1級 |
785以上 | 英検準1級 |
550以上 | 英検2級 |
スコア対応は、あくまで目安です。いろいろなサイトを参考にして作成しました。
私は両方とも受験していますが、妥当な値だと思います。
どちらかと言えば、英検の方が少し難しいかなという感じです。
出題分野・ジャンル
TOEIC:ビジネス英語
英検:日常英会話からアカデミックなものまで
試験項目
TOEIC | 英検 |
リスニング(45分) リーディング(75分) |
1級:筆記(100分)リスニング(35分)面接(10分) |
準1級:筆記(90分)リスニング(30分)面接(8分) | |
2級筆記(85分)リスニング(25分)面接(7分) |
TOEICはリーディングとリスニングのみですが、英検は4技能全てを網羅しています。
※TOEICには、スピーキング・ライティングテストもありますが、認知度が低いので本記事では触れません。
TOEIC S&Wテストについては「TOEIC600点ある人はまずスピーキングテストを受けてみて!」をご覧ください。
解答形式
- TOEIC:全てマーク形式
- 英検:リスニング・リーディングはマーク形式 ライティングは筆記
英検にはライティング試験があるので、ライティングのみ筆記となります。
有効期限
- TOEIC:2年
- 英検:永久資格
TOEICの2年は少し短いので、注意してください。
英検は永久なので安心です。
とは言っても、取得したのが10年も前だと実力が疑われてしまいますね笑
受験者数(2019年)
- TOEIC:約241万人
- 英検 :約390万人
TOEIC受験者の約40%が20~25歳というデータがあります。(参考:2019Report on Test Takers Worldwide)
TOEICは大学や就職で必要とされることが多いため、20代以上の受験者が多いです。
一方、英検は幼少期~社会人まで受験する年代層が広いです。
そのため、総合的な受験者数が多いと考えられます。
どちらが人気かは、一概には言えません。
履歴書に書けるのはどのレベルから?
- TOEIC:TOEIC600点以上
- 英検:英検2級から
というようによく言われています。
企業がどれくらい英語力を必要としているかも関わってくるので、志望する企業のリサーチを行いましょう。
TOEICと英検どちらを受けたらいいのか
繰り返しになりますが、TOEICと英検は両方受けるべきです。
確かに、就活・転職で有利なのはTOEICです。
(実際、転職活動では英検準1級より、765点の方が評価された)
でも両方受けるべき!と言えるのは以下の理由があるからです。
- TOEICだけ受けていても、使える英語力は身につかないから
- 英検だけだとアカデミックな知識に偏りがちになるから
TOEICと英検を両方受けるべき理由

TOEICだけ受けていても、使える英語力は身につかない
TOEICの勉強をしていると、聞く・読む力は確実に上がります。
しかし、「TOEIC900なのに英語が話せない」という人がたくさんいるのも事実。
それもそのはず、TOEICはリーディングとリスニングがメインのテストだからです。
話す練習をしてないのに、話せるようになるわけないですよね。
一方、英検は「読む・書く・聞く・話す」の4技能を網羅している試験です。
2つの試験を両方勉強していくことによって、バランスよく英語力が鍛えられます。
英検だとアカデミックに偏りがちになるから
TOEICはビジネス英語、英検はアカデミックよりです。
英検は級があがるほど、学問的な内容が問われます。
「1級では、ネイティブも知らない単語が出てくる」ということは有名ですよね。
このように、どちらか一方だけ勉強していると、偏った英語力がついてしまいます。
総合的に英語力を高めていくには、両方取得するのがベストです。
どのように勉強していくか


両方同時に勉強する余裕はないよ....
という声が聞こえてきそうですが、心配ないです。
両方同時に勉強する必要はありません。
私はこんな感じで勉強していました。以下、勉強スケジュールの例です。
- まず英検申し込む(例えば10月の試験)
- 英検に向けてひたすら勉強
- 少し先のTOEIC(この例だと12月)を申し込む
- 英検1次受験
- 英検の1次or2次試験終了後、TOEICの学習を開始
- TOEIC受験
両方受けると出費は重なってしまいますが、飽きることがありません。
そして、英検の勉強をしていると、TOEICの点数も自然に上がります。
私は、上記の方法で勉強し、英検準1級合格後、12月にTOEIC885点を取ることができました。
すごくおススメな方法なのですが、「そんなにお金払えない。どちらかにして!」という方もいると思います。
片方だけ受験するならどちらをおすすめするか、最後にお伝えします。
どうしても片方に絞りたい方は○○を受けよう
どちらを受けるかは、あなたの年代で判断しましょう。
- 高校生までなら英検
- 大学生・社会人はTOEIC
高校生までなら英検
大学入試改革もあり、英検を入試で活用している大学は多数あります。
学生の方はTOEICよりも英検を受験する方が、はるかにメリットが大きいです。
大学生・社会人はTOEIC
一方、TOEICのスコアを重視している企業は多数あります。
私もTOEIC765点でかなり良い評価をしていただき、転職に役立ちました。
英語活用実態調査2019(企業・団体)によるデータを見てみましょう。

約半数の企業が、採用時にTOEICスコアを参考にしているそうです。

また、昇進・昇格に役立つこともあります。

TOEICのスコアを海外出張者の選抜に使っている企業も半数以上。
海外出張に興味のある方はTOEICが役立つと言えるでしょう。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
TOEICと英検はどちらも取得しておいて損はありません。
可能ならば、どちらも受験して英語の総合力を高めていただきたいです。
時間や費用が限られている方は、年代の目安を参考にどちらかにしぼって受験すると良いでしょう
どちらにせよ、自分が何のために英語を勉強するかが最も大切なことですので、目標をしっかり決めてから勉強を始めましょう!
TOEIC、英検、それぞれの勉強法についてまとめた記事も書いていますのでよかったら参考にしてください。
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