TOEICと英検って、どっちを受けたらいいの?
こんな悩みにお答えします。
よくある議論ではありますが、結論は以下の通りです。
TOEICも英検も両方受けるべき
詳しい理由については記事の中で詳しくお伝えします。
本記事の信頼性- TOEIC935点保持
- 英検準1級合格
- 転職実績あり(資格が役に立ちました)
ポイント
- TOEICと英検を徹底比較
- TOEICと英検のダブル受験をおすすめする理由
- どうしても片方に絞りたい方は○○を受けよう!
まずは、TOEICと英検を徹底的に比較していきます。
「ダブル受験をおすすめする理由だけしりたい!」って方はこちらから飛べます。
TOEICと英検を徹底比較
英検とTOEICを以下のように様々な角度から比較していきます。
- 受験費用
- 合否結果のでかた
- 年間試験回数
- 試験の問題数
- 各級とTOEICスコアの対応
- 出題分野やジャンル
- 解答の形式
- 資格有効期限
- 年間受験者数(2019年)
- 履歴書に書けるレベル
※料金などの情報は2021年4月の情報なので注意してください。
TOEICと英検の受験費用
TOEIC | 英検 |
6490円(10月から7,810円) | 12600円(1級) |
10700円(準1級) | |
9700円(2級) |
※価格は税込です
2021年、両者ともに受験料が値上がりしました。
1級1万2千円は高く感じてしまいますね…
TOEICと英検の合否結果はこう出る
合否の結果は以下のような形で出ます。
- 英検:合格・不合格
- TOEIC:10~990点までのスコア
TOEICの結果はスコアで返ってくるので、現在の英語力を測るには最適です。
TOEICと英検の年間試験回数は?
TOEIC | 英検 |
年10回程度 | 年3回 |
2019年、英検はCBT方式(PCで判定)を導入しました。
準1級~3級まではこの形式で受けることができ、毎月実施されています。
実質、英検は1級以外は年12回受験できると言ってもよさそうです。
TOEICと英検の問題数(TOEICはスピード勝負)
TOEIC | 英検 |
200問 | 69問(1級) |
71問(準1級) | |
69問(2級) |
TOEICと英検、問題数は圧倒的に違いますね。
TOEICはスピードが命です。
逆に英検は、難しい英文を理解できるかが問われているのでTOEICに比べるとかなり少なくなっています。
各級・スコアの対応
TOEIC、英検、それぞれのスコア対応表です。
TOEIC | 英検 |
945以上 | 英検1級 |
785以上 | 英検準1級 |
550以上 | 英検2級 |
スコア対応は、あくまで目安です。
私は両方とも受験していますが、上記の対応は割と妥当だと思います。
個人的には英検の方が少し難しいかなという印象です。
出題分野・ジャンル
出題分野の違いは以下の通り。
- TOEIC:ビジネス英語
- 英検:日常英会話からアカデミックなものまで
TOEICは明らかにビジネス向け。英検は日常英会話などの基礎から、学術的な問題まで取り扱います。
TOEICと英検の試験項目と試験時間
TOEIC | 英検 |
リスニング(45分) リーディング(75分) | 1級:筆記(100分)リスニング(35分)面接(10分) |
準1級:筆記(90分)リスニング(30分)面接(8分) | |
2級筆記(85分)リスニング(25分)面接(7分) |
TOEICはリーディングとリスニングのみですが、英検は4技能全てを網羅しています。
※TOEICには、スピーキング・ライティングテスト(TOEIC S&W)もありますが、認知度が低いので本記事では含めません。
TOEIC S&WテストについてはTOEIC600点ある人はまずスピーキングテストを受けてみてにまとめてあります。
興味のある方はどうぞ。
【S170取得】TOEICスピーキング・ライティングテスト対策|S&Wは絶対受けるべき
続きを見る
TOEICと英検の解答形式
TOEICと英検は解答方法も微妙に異なります。
- TOEIC:全てマーク形式
- 英検:リスニング・リーディングはマーク形式 ライティングは筆記
英検にはライティング試験があるので、ライティングのみ筆記となります。
TOEICと英検の資格有効期限
- TOEIC:2年
- 英検:永久資格
TOEICのスコアは2年間のみ有効と期限が少し短いので、注意してください。
英検は永久なので安心です。
とはいえ、取得したのが10年も前だと実力が疑われてしまうので何とも言えませんね。
TOEICと英検の年間受験者数(2019年)
TOEICと英検の2019年受験者数比較です。
- TOEIC:約241万人
- 英検 :約390万人
英検の方が全体的な受験者数が多いです。
TOEIC受験者の約40%が20~25歳というデータがあります。(参考:2019Report on Test Takers Worldwide)
TOEICは大学や就職で必要とされることが多いため、20代以上の受験者が多め。
一方、英検は幼少期~社会人まで受験する年代層が広いです。
そのため、総合的な受験者数が多いと考えられます。
ですので、どちらが人気かは一概には言えません。
履歴書に書けるのはどのレベルから?
一般的に履歴書に書けるレベルは以下のように言われています。
- TOEIC:TOEIC600点以上
- 英検:英検2級から
企業がどれくらい英語力を必要としているかも関わってくるので、志望する企業のリサーチを行いましょう。
TOEICと英検どちらを受けたらいいのか
冒頭でも述べた通り、TOEICと英検は両方受けるべきです。
確かに、就活・転職で有利なのはTOEICです。
実際の転職活動でもTOEIC765点の方が英検準1級よりも評価されました。
でも両方受けるべき!と言えるのは以下の理由があるからです。
- TOEICだけ受けていても、使える英語力は身につかないから
- 英検だけだとアカデミックな知識に偏りがちになるから
詳しく説明します。
TOEICだけ受けていても、使える英語力は身につかない
TOEICだけ受けていても、最終的に使える英語力は身につきません。
確かにTOEICの勉強をしていると、聞く・読む力は上がります。
ですが、「TOEIC900なのに英語が話せない」という人がたくさんいるのも事実。
それもそのはずで、TOEICはリーディングとリスニングがメインのテストだからです。
話す練習をしてないのに、話せるようになるわけないですよね。
一方、英検は「読む・書く・聞く・話す」の4技能を網羅している試験です。
2つの試験をそれぞれ勉強していくことによって、バランスよく英語力が鍛えられます。
英検だとアカデミックに偏りがちになる
TOEICはビジネス英語、英検はアカデミックよりです。
英検は級があがるほど、学問的な内容が問われます。
「1級では、ネイティブも知らない単語が出てくる」ということは有名ですよね。
- TOEICばかり勉強しているとビジネス系に偏る
- 英検だけ勉強していると学問的な内容に偏る
上記のように、どちらか一方だけ勉強していると偏った英語力がついてしまいます。
結果、総合的に英語力を高めていくには、両方取得するのがベストなのです
どのように勉強していくか
両方同時に勉強する余裕はないよ....
という声が聞こえてきそうなので、勉強方法についてもお伝えします。
そもそも、両方同時に勉強する必要はありません
私は以下のような感じで勉強していました。勉強スケジュールの例です。
- まず英検申し込む(例えば10月の試験)
- 英検に向けてひたすら勉強
- 少し先のTOEIC(この例だと12月)を申し込む
- 英検1次受験
- 英検の1次or2次試験終了後、TOEICの学習を開始
- TOEIC受験
英検の勉強をして、TOEICの勉強、もしくはTOEICの勉強をして、英検の勉強というようなサイクルを回していくのです。
両方受けると出費は重なってしまいますが、飽きることがありません。これは大きなメリットですよね?
そして、英検の勉強をしていると、TOEICの点数も自然に上がります。逆もまた然り。
私は上記の方法で勉強し、10月の英検準1級合格後、12月にTOEIC885点を取ることができました。
続きを見る 続きを見る【300点から700点達成】TOEICで700点を達成するための勉強法と勉強時間
TOEIC800点から900点までにかかった時間と勉強法まとめ
すごくおススメな方法ですが、「そんなにお金払えない。どちらかにして!」という方もいると思います。
片方だけ受験するならどちらをおススメするか、最後にお伝えします。
どうしても片方に絞りたい方は○○を受けよう
どちらを受けるかは、あなたの年代で判断しましょう。
以下のような感じです。
- 高校生までなら英検
- 大学生・社会人はTOEIC
高校生までなら英検
先ほどお伝えした通り、英検はアカデミックな内容を主に扱っています。
大学入試改革もあり、英検を入試で活用している大学は多数あります。
学生の方はTOEICよりも英検を受験する方が、はるかにメリットが大きいです。
更に詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
参考 >> 英語外部検定利用入試って何?(大学受験パスナビ)
大学生・社会人はTOEIC
大学生・社会人の方はTOEICで高いスコアを取得することを優先したほうがお得です。
TOEICのスコアを重視している企業は多数あります。
実際、私もTOEIC765点でかなり良い評価をしていただき転職にかなり役立ちました。
英語活用実態調査2019(企業・団体)によるデータを見てみましょう。
約半数の企業が、採用時にTOEICスコアを参考にしているそうです。
また、昇進・昇格に役立つこともあります。
TOEICのスコアを海外出張者の選抜に使っている企業も半数以上。
海外出張に興味のある方はTOEICが役立つと言えるでしょう。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
TOEICと英検はどちらも取得しておいて損はありません。
可能ならば、どちらも受験して英語の総合力を高めていくのがベストかと思います。
時間や費用が限られている方は、年代の目安を参考にどちらかにしぼって受験すると良いでしょう。
どちらにせよ、自分が何のために英語を勉強するかが最も大切なことですので、目標をしっかり決めてから勉強を始めましょう!
TOEIC、英検、それぞれの勉強法についてまとめた記事も書いていますのでよかったら参考にしてください。
【ギリギリ合格】英検準1級に独学で合格した勉強法|正答数公開
続きを見る
【300点から700点達成】TOEICで700点を達成するための勉強法と勉強時間
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